常総市水海道地区 水害状況について
常総市水海道地域の、知り合いや親せきなど、訪ねて状況を見たり掃除を手伝ったりしています。
・水海道栄町:浸水したエリアと免れたエリアがあります。お寺は高台にあり、その周辺が比較的地盤が高いようで、浸水していませんでした。電気はすぐに復旧しましたが水は少し出る状態のようです。
・水海道森下町:床上浸水、床下浸水となっています。電気が一昨日やっと復旧し、水は少し出ています。
・水海道淵頭町/新井木町:深い床上浸水、床下浸水。八間堀川が溢れたことによる影響が大きいようです。
ガスボンベが多く流れ付いていましたが、速やかに回収されました。
・箕輪町:深い床上浸水。過去に水害を経験しており、納屋などに船を所有しているお家も多いと聞きました。
私が訪ねたお家は船を出す時間的余裕はなかったようです。
・水海道橋本町:床上浸水。平坦な地形で、おそらくどの家も被害の程度に差はないだろうと思いました。
・水海道天満町:床下浸水…訪れたお家は盛り土してあって地盤が高いため被害が小さかったようでした。
今、雨が降っています。水海道の町中はほこりっぽく、ドブのような匂いがして困っていますので、この雨はむしろありがたいように思います。ですが、ほどほどの量であればと願っています。
〇感じたこと〇
・床下浸水の家
徐々に下から湿気を帯びてきて、床板が反りはじめています。床下点検口が変形してどうにも開けられません。水の吸い出し、除菌の手配を急ぎます。
・床上浸水の家
立派な一枚板の床板が泥に埋もれてしまい、どう洗ったら良いか?と尋ねられました。
既に高圧洗浄機で洗った後でしたが、目の粗い板なので、まだ残る細かい泥は亀の子たわし(シュロたわしの方)で磨いたらどうだろうとお答えしました。
大工である義父(利秋)に聞いたところ、急激な乾燥は板が反るため、新聞紙を敷き詰めて霧吹きで水をかけた状態で乾燥させると良いとのことでした。
今日は湿気があるので、そういった意味で無垢板の乾燥には良いかもしれません。
鬼怒川が溢れる、なんていうことが本当に起こるなんて思いもしませんでした。テレビを見ていても夢を見ているようでした。
建物を地震に強く、台風に強く、洪水に強くするには・・・。机に向かって唸ってみても良い答えは出てきません。
机から、建物から、地面からずっと離れて虫になって空からずっと引いて見てみれば、その土地に合った巣の作り方を、簡単に思いつくような気がします。
さらに土地を選べるならば、安全な土地を探してそこに造ればよいと。
問題は人間だから、ということだと思います。安全な場所に安全な巣、だけでは済まない、そうはできない様々な事情。
いろいろと考えますと、やはり、ご老人の言うことや昔のものの作り方に学んでおいた方が良いというところへ行き着きます。
ご老人の言うことから「予測や対処」ができ、昔のものの作り方には「長い目で見て良い」方法があるように思うからです。